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日置市伊集院町の「ゆす村農園」で県内でも珍しいアボカドを栽培している東愛理さん。 東さんは、鹿児島の人たちに楽しみながら気軽に栽培してもらおうと現在、23品種ものアボカドの苗木を栽培し農家や個人向けに販売しています。
過疎化が進む中、集落の名前にもなったしょうがの栽培や加工で地域おこしに取り組む、なかわり生姜山農園・遠藤裕未さんに話しを聞きました。集落に伝わるしょうが栽培を復活させ様々な可能性を探る「なかわり生姜山農園」。過疎が進む地域を元気づけようという挑戦を続けています。
今回は姶良市蒲生町にお邪魔してきました。
「じゅすけ」って知ってますか?詳しく取材してきました!
蒲生といえば、大楠ですよね。
蒲生の大楠は、高さが30メートル。
国の特別天然記念物に指定されていて、蒲生八幡神社の境内にあります。
「蒲生町のおいしいふるさとの食に出会えますように」と
しっかりお願いしたところで、向かったのは、蒲生町の物産館くすくす館。
蒲生町を中心に作られたおよそ300種類の加工品や
新鮮な野菜などが並びます。
くすくす館の竹下店長がオススメする商品をランキングで
紹介していただきました。
第3位:かもう紅茶
第2位:お米
このお米、よく見てみるとこんなかわいいキャラクターが!
今年くすくす館が10周年を迎え、姶良市民から公募して誕生した
「くすくすちゃん」です。蒲生色満載ですね。
さてランキングに戻って、
第1位は、しいたけでした。
くすくす館の竹下店長:「実は蒲生には郷土料理があるんですよ。
じゅすけというものなんですが、えびす亭さんで提供されています。」
さっそくえびす亭さんにやってきました。
「じゅすけ」と書いてありますね~。
「じゅすけ」ってどんな食べ物なんでしょうか?
えびす亭山之内さん:じゅすけおじさんが豚をさばいて
内臓を売り歩いていたことから名づけられた。
ホルモン(焼き)のこと。
こちらが「じゅすけ」ホルモン焼きです。
実は昭和の時代に蒲生ではやっていた料理なんですが、
今回その味が復刻したんです。
こちらは、現在蒲生町で行われているイベントカモコレで
復刻した「じゅすけ」を提供したときの写真です。
山之内さんが年配の方に当時の味を聞き、復刻させました。
今ではお店で提供も始めたんです。
こちらが山之内さんに「じゅすけ」の存在を伝えた南川さんです。
町外出身なんですが、若いころ先輩にこの「じゅすけ」の存在を教わりました。
食料が豊富ではないころ、「じゅすけ」は栄養のあるぜいたく料理と
されていました。南川さんは、蒲生のふるさとの食として
「じゅすけ」と耳にする機会がほとんどなくなってきたことを
さびしく感じていました。
今回復刻した「じゅすけ」。
再び蒲生のふるさとの食として、大楠のように根付いていくことを
願っています。
地域産業の研究を行い、今年春に鹿児島の食や農業などの
未来について本も出版した経済学者の関満博さんに話しを聞きました。
全国有数の畜産県・鹿児島の強み、そして、今後の課題とは。
今回はさつま町の宮之城周辺に行ってきました。
ある食材を使っていて体も温まるそんなふるさとの食です。
今回訪れたさつま町宮之城地区は街の中心を雄大な川内川が流れています。
そして宮之城といえば「竹」。
国内最大級の竹林面積を誇ります。
ある食材を探しにやってきたのは、物産館の宮之城ちくりん館です。
獲れたての新鮮な野菜がずらりと並ぶ店内はオープン直後から
多くの人でにぎわいます。
そして「竹」の産地という事で、館内にも竹製品コーナーが設けてありました。
籠から、お箸、ランプまでさまざまな製品が販売されていましたよ。
今回のお目当てがありました!
山太郎蟹です。
物産館の方によると、毎年9月下旬~11月くらいに獲れるそうなんですが、
今年は、雨が降らない時期が続いたりして、例年よりは入荷の時期が遅れていたそうです。
そしてオスとメスの見分け方は、お腹のところに三角のような模様が
入っているのがオスで、
全体的に半円のような形がメスなんですよ。
そしてこんなものもありました。
宮之城ちくりん館 中園秋彦さん
「墨を真ん中におきまして、その周りにカニの甲羅を向けたりひっくり返したりしますけど
火にかざすという感じですね。かざしながら乾かしていく。」
「このままダシをとって、味噌汁とかですね。ダシとして使える。」
地元の方は、昔から打ち身の薬としても使っていたいう「干し蟹」を
手軽に使う事ができる粉末タイプのものも販売されていました。
この山太郎蟹を使って作る「ちくりん鍋」がさつま町ならではの食です。
旅館湯田荘で作っていただきました。
メインの山太郎蟹は水から煮て、茹で上げずに、およそ40℃くらいで、
一旦取り出すのがポイントです。
取り出したあとは、水でしっかりと洗います。
そして、こちらは「早掘りタケノコ」
通常のタケノコよりアクが少なく、香りが強いのが特徴で、
先月31日から関東を中心に出荷が始まりました。
このほか、地元産の肉や、野菜、魚など、合わせて10種類以上の具材が入ります。
まずは、ダシが出る山太郎蟹から入れて、そのあとに野菜などを入れていきます。
さつま町の食材が詰まった「ちくりん鍋」
生まれた背景には、昭和62年に国鉄の宮之城線が廃線となったこともありました。
旅館湯田荘 新山洋正さん
「廃線となりますと、やっぱりお客さんをどうやって呼ぶかというのが、課題になって
いましたので、山太郎蟹とかイノシシとか本当に豊富な食材がありますので、それをなんとかしてPRしていけないかということで、25年ぐらい前に、旅館を中心に出来た。」
また、町内のイベントでは大きな鍋で作り訪れた人たちにふるまうこともあるそうです。
川と山の恵をいただく「ちくりん鍋」
これからの季節にもぴったりのふるさとの味です。