2016年12月22日(木) ととナビvol.130 ヒメジ
先週は明石の「玉子焼き」のお話でしたが、今週はそこから少し西に行ったところの私の古里、姫路のお話をしたいと思います。
・・・・といっても、お魚の ヒメジ ですからね。
コウベとかアカシという魚はいませんが、ヒメジという魚はいるんです!。
しかも、ヒメジは兵庫県の姫路にだけいるわけではなく、日本各地にいます。もちろん鹿児島の海にも、錦江湾にもいます。
ヒメジの仲間はオジサン(以前ととナビでもご紹介しました)をはじめとして、小さなものから大きなものまでたくさんいますが、和名ヒメジという魚は全長15センチくらいの小さな魚。
特徴は、黄色い2本のあごひげがあることです。このひげで、海底の砂の中にすむ生き物を探すんですよ。でも、使わないときは体の中に格納することができるんです(写真)。
ヒメジは瀬戸内海では「きんたろう」って呼ばれたりしていますが、鹿児島では「がたぎす」と呼ばれることが多いですね。あるいは「うみごい」とか。「海にいる鯉」ですね。ひげがあるからそう呼ばれるんでしょうが、「尻尾が赤と白で広島カープ色だから鯉」と思ってしまうのは私だけでしょうか?(←先生だけだと思います)
ヒメジは浅い海から水深100メートルくらいまで、幅広い水深帯にすんでいます。暖かい季節には浅いところに多いんですが、寒くなると深場に移動すると言われています。でも、おいしいのは冬。
から揚げや塩焼き、煮付けなど、食べ方は何でもいいです(お刺身もOK)。でも、簡単にできておいしい、おすすめの料理はから揚げだそう。
( ↑ ヒメジのから揚げ )
( ↑ ヒメジの塩焼き )
鹿児島では雑魚扱いでスーパーに並ぶのは希。でもひとたび並べば格安(雑魚ですから)!。
ここで、大富先生から声を大にして言いたい、皆様へのお願いがあります!
:私たち消費者の力で雑魚を売るお店を増やしましょう。そのためには、まず消費者がいろんな魚の名前を知ることです。そして、「その魚が食べたい」とお店に言うんです。みんなで繰り返し、繰り返し。
そうすればそれが世論となってお店は「仕入れなきゃ」ということになるんです。消費者が流通を動かすんです。
だからみなさん、今日はお店で
「ヒメジ食べたい」と言いましょうね。
ご協力よろしくお願いいたします