2016年12月29日(木) ととナビvol.131 マツバガニ
今日は今年最後のととナビですので、豪華なカニのお話をしましょう。
マツバガニです。 結構大きくて、とてもおいしいカニですよね(?)。
・・・・・・・。
もしかして、皆さんは松葉ガニ、「松の葉っぱのカニ」を想像していませんでしたか?(なんだか姿が変ですよね)
今日紹介するのは皆さんが想像したあっちの松葉ガニではなく、こっち(↑)のマツバガニです。
松の葉っぱの「松葉ガニ」は日本海、あるいは太平洋側では茨城県以北の冷たい海にすんでいるクモガニ科のカニで、本当の名前はズワイガニです。
福井県では「越前ガニ」と呼ばれていますね。
今日ご紹介するそれとは別のマツバガニは、正真正銘の標準和名マツバガニです。
マツバガニはオウギガニ科のカニで、日本では千葉県から鹿児島県にかけての太平洋側に分布しています。ズワイガニほど有名ではなく、獲れる量もとても少ない、どちらかといえば珍しいカニです。
“本家”マツバガニは、赤い色のカニではさみが大きく、はさみのちょうど挟む部分が黒いのが特徴です。写真の個体は 種子島屋久島沖の水深120メートルの海で獲られたもの。とげが短いですが、ふつうはもっととげとげしい感じなんだそう。甲羅の幅が15センチほどある結構大きなカニです。
メダイ(←個体によっては体に仮面ライダーに出てくる骨戦闘員の骨の模様が出てくる魚です。覚えていますか?)を狙った刺網という網にかかったものだそうです。
:私はこれを蒸しがににして食べました。カニは茹でてもいいんですが、旨味が逃げるので蒸した方が味が濃厚になっていいですよ。鍋に置くときに、汁がこぼれないように甲羅の背中側を下にするのがコツです。
“本家”マツバガニの身は、やや粗い舌ざわりであっさりとしているそう。味も悪くはなかったそうですよ。
でも、高級なカニを味わうというよりは、希少なカニを楽しむという感じでしょうか・・・。
今年のととナビはマツバガニで最後となりましたが、本年も1年間お聴きくださり、ありがとうございました。
来年も地魚の情報を発信いたしますので、よろしくお願いいたします。