今日のおさかなは・・・
ブダイ
こっちがオスで↓


↑ こっちがメス
ところで、ブダイの仲間は英語では「パロット・フィッシュ」と呼ばれています。
「パロット」とは・・・(パイロットではありませんよ)……オウム!!
きっとこの写真を見れば皆さんも大きく頷くはずです・・・うむうむと。

ね?
色もど派手ですが、これはナンヨウブダイという魚の顔です。オウムにしか見えません
。
口なんかまるでクチバシです!!(ブダイの仲間は岩に生えている海藻をむしり取って食べますので、とても頑丈な歯を持っているんですって) それがオウムに似ているんですね
。
ナンヨウブダイは奄美や沖縄ではふつうにみられるのですが、九州本土に一番多いのは和名ブダイというブダイ(最初にお見せしたほう)です。
ブダイは南日本の太平洋側の沿岸域にすんでいるスズキ目ブダイ科の魚です。鹿児島では「もはみ」、奄美では「いらぶち」と呼ばれていて、鹿児島県民にはなじみのあるお魚。
このブダイ、生態がとてもおもしろいんです。
オスは数匹のメスに囲まれて生活しています。ハーレム
というやつですね(羨ましいですか?)
。
そして何らかの理由でオスがいなくなったら、一番大きいメスがオスに変わるんです
。

つまり、性転換する
魚なんですね
。
ブダイはオスとメスで体の色が違います。オスは緑っぽい色で、メスは赤茶色っぽい色をしています。(・・・ってことは、昔は茶色かったアタシが、今は緑色のオレになっていたりもするんですねぇ
)
ブダイは昼にエサを食べる(いわゆる昼行性の)魚です。そして夜になると寝ます。人間と一緒ですね。
でも、寝ている時の姿はたいそう変わっています。敵に狙われやすから・・・っていうんで、寝袋に入って寝るんです
。つまり、
ブダイは自分の体から粘液を出して
寝袋を作り、その中で眠るんです
。
いかがですか?すごくないですか?(・・・ってか、いろんな意味ですご過ぎますよね。やりたい放題っていうか。。。)
ブダイはくせのない白身の魚で、特にこれからの寒い時期においしくなります。
お刺身もいいですねぇ・・・

身がやわらかい魚なので、ムニエルやソテー、から揚げのように油を使う料理にも向きます。
油で焼くときには、皮のある側を先にカリッと焼くのがコツです。とてもおいしい魚ですよ。

( ↑ ブダイのムニエル )
お店にも比較的よく並ぶ魚なので、ぜひ食べてみてください
!